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2005/11/30

気になるマスコミ報道(2)

こっちは、テレビの話。

11/23にTBSテレビ「ニュース23」で「ネット時代とジャーナリズム論」という特集が放送された。なにしろ、あの有名な 「便所の落書き」発言の筑紫哲也氏が司会者の番組だ。当然のようにネット批判的な内容だ。
これは「既存メディアのネットに対するいわれもない恐怖感・焦燥感」が生んだものだと個人的には思っている。あるいは 「なんだかよくわからないもの」が「よくわからないうちに浸透していく」ことに対する恐怖か。

まぁ、それも仕方のないことかもしれない。TBSがそういう報道姿勢というか、 フィルタリングを掛けているということを受け手が知っていれば。
が、問題はその中身にあった。ニュース23の特集の中で「メディアに対する信頼度」という調査結果がグラフで表示されたのだが、 その内容に疑惑があるのだ。

goriさんのBlog「Irregular Expression
TBS 筑紫哲也のNEWS23で世論調査捏造疑惑
NEWS23がやったのは捏造ではなく詐欺でした

e_r_i_c_t さんのBlog「不可視型探照灯
TBS・ News23「ネット時代のジャーナリズム論 」(1)-紹介された「調査結果グラフ」に突っ込みを入れる
メモ:米国における主要な機関への信頼度調査

これらのBlogで検証が行われている。トラックバックやコメントにも興味深いものがあるので、 お時間があれば一読されることをお勧めする。私はジャーナリストではないので、これらの批評の検証は行わない、というか行えないよ。 ここまでちゃんと調べられてしまってはTBSも反論の余地がないのじゃなかろうか。まぁ、 TBSがBlog記事に対して謝罪などするわけがないが。

それにしても、既存のメディアがまだ信頼されているというソース自体をこのような形で捏造してしまっては、 真実を知った人間は一層既存メディア・マスコミに対する信頼を失ってしまうのではないか?あえて誤解を恐れずに書いてしまえば、 この特集はTBSがネットに喧嘩を売ったに等しい訳で、 その根拠となるデータや引用はネットによって細かく調べられることは当然意識していなければならないはず。つまり、 『とりあえず叩いておけば批判は収まるだろう』という目先の利益に飛びついた企画だったと言える。以前なら、 そうした方法も通用したのだろうが……。

こうしたことから分かるのは、TBSが視聴者を意図的にミスリーディングさせて、『ネット = 悪』 というイメージを植えつけようとしていることだ。あるいは、ネット上の情報(のほとんど)が嘘である、というイメージか。

ネット上には圧倒的な量の情報が存在し、中には紛らわしいものや嘘、うわさに過ぎないものも存在している。それは否定しない。しかし、 それを判断するのは受けて側に権利があると思う。 ネット以外の既存のメディアが勝手に自分たちに都合のいい様にふるいを掛けた情報だけを受け入れている時代はとっくに過去のものになっている。 いくらデータを捏造したとしても、いずれは露見するのだ。
逆に言えば、受けて側がきちんと情報を集め、整理して真実を見つけるというスキルを持つ必要があるということだ。例えば、 同じニュースでもテレビ局が違えば内容が違ってくる。あまたの情報の中から真実を見抜くスキルを養うためには、 数多くのメディアに接すること、クロスメディアで検証するくせが必要だと私は思う。

本当は、ネットとジャーナリズムというテーマでまとめたいと考えていて、少しずつ書き留めていたりするのだが、いや、 現実のスピードの方が早くて書き留めて置かないと忘れてしまいそうだ。

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コメント

内容もそうなんだけど、あの特集、スクロール&点滅する無意味なスーパーインポーズが気になってしかたなかったぞ。

あのグラフは、なんか納得いかないなあ、と、私も放送直後にソースを調べちゃいましたよ。ま、すぐに水野さんが引用したブログなどにたどり着いて、ありゃ詳しい分析、と :-)

>ネットとジャーナリズムというテーマでまとめたいと考えていて

これ、印刷物としてリリースすると、その時点でもう「歴史書」になりかねないよねえ。

投稿: rcsakai | 2005/12/01 02:58

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