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気になるマスコミ報道(1)

中国産・韓国産キムチに混入していた寄生虫の卵に関するマスコミ報道。
まずはこちらの記事。
毎日新聞2005年11月19日付け 「記者Maiコラム」

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寄生虫の卵 感染、ラッキーかも=猪飼順 /東京

 鍋物の季節がやってきた。我が家の定番はキムチ鍋。冷蔵庫にあったキムチは、寄生虫の卵が検出されたと話題の某国製だったが、 炒めたキムチを使うのがおいしさのコツというから、卵があっても問題ないだろう。
 子どものころ、野菜を洗っていて「虫がいる」と大騒ぎして怒られたことを思い出した。行商に来る農家から買っていた野菜は、 虫食い跡は当たり前。菜っ葉類を洗うと、必ずといっていいほど、元気な虫に遭遇したものだ。慣れてしまえば、「虫がつくほどおいしい」 と思えてきた。
 寄生虫に感染するとアレルギー反応を抑制できるという学説を唱える藤田紘一郎・東京医科歯科大名誉教授は、 自らもサナダムシを体内に共生させていたことで有名だ。花粉症が抑えられる上に、いくら食べても太らないなどと聞くと、 魅力的とすら思う。
 とはいえ、さすがに自分から卵を飲む勇気はない。「キムチで感染したら、ラッキーかもしれない」 と頭をかすめ、深夜に鍋を平らげた。感染よりも、まず食べ過ぎに注意すべきかもしれない。
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続いて、こちら。
東京新聞の2005年11月24日付けコラム「筆洗」

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源平富士川の合戦でもあるまいに、鳥の羽音に驚くような、最近…

 源平富士川の合戦でもあるまいに、鳥の羽音に驚くような、 最近の鳥インフルエンザ騒ぎを苦々しく思っていた。そこへ今回のタミフル騒動だ。パソコンまでが「民降る」 と誤変換するほどの情報パニックから、そろそろ醒(さ)めてはどうか
(中略)
▼だいたい日本ではまだ人への感染が確認されていないのに、そんなに怯(おび)える必要があるのか。普通の風邪なら、 栄養と睡眠をとって休めば済むのに、高価なインフルエンザ専門薬を予防服用する必要はなかろう▼かねて風邪気味のときは、 ニンニクをこってり利かせた焼き肉を食べるに限ると教わり、以来、風邪対策の特効薬代わりにしてきた。キムチは最近、 寄生虫卵騒ぎで不評だが、なあに、かえって免疫力がつく
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「口にするものは、できるだけ安全なものを」と思っているが、確かにテレビCMで『除菌、除菌』 と言われるとちょっと過敏すぎるんじゃないかと思うことはある。実際、 レタスをよく洗ったか洗わなかったかで嫁さんと口論になることもある。(少しくらい土が付いてたって食べられるじゃないか)

しかし、だ。それが間違った認識であった場合は問題だ。特にマスコミの場合には。 こちらのBlogを見て欲しい。夕刊フジBLOG 2005年11月28日付けの記事だ。 毎日新聞のコラムでも名前が出た東京医科歯科大学藤田紘一郎博士のインタビュー記事が掲載されている。

“中韓キムチ戦争”で発覚、とっても怖い「回虫」

藤田博士によれば、「韓国側は、『韓国産のキムチから見つかった回虫の卵は安全』と発表しましたが、 決して安全とは言い切れない。むしろ中国産に混入していた回虫の卵の方が害は少ないのです」なのだという。 中国産キムチに混入していた寄生虫は『ヒトに寄生する回虫の卵』で、韓国産キムチに混入していたのは『イヌやネコに寄生する回虫の卵』 。(これは肥料として使った堆肥原料の違い…つまりヒトのかイヌ・ネコのか)ヒトの回虫は孵化しても小腸で大人しく成長するが、 イヌ・ ネコの回虫は孵化すると成虫になれないまま臓器の中を放浪して悪さを働くのだそうな。 元気なものは網膜に辿り着いて失明の危険性もあるという。確率的には低いそうだが……。

この藤田博士のインタビュー記事が掲載された時点で、 毎日新聞と東京新聞のコラムは誤った情報を掲載していることになる。しかも危険だ。 毎日の記事などは藤田博士を引き合いに出しているだけに、悪質と言ってもいいだろう。

毎日と東京の記事はコラムで、夕刊フジの記事は取材記事。だから重さが違う、と言うのは言い訳だと思う。 コラムにしろ記事にしろ提供する情報に違いはない。

あまり過敏すぎるのも問題だが、確かな情報を調査せずに「大丈夫、安心して」というのはどうだろう? 最終的な判断は消費者にあるとはいえ、誤った情報を流しておいて「自己責任」と言い切れるのかどうか。
ネットの発達していなかった90年以前ならいざ知らず、現在ではマスコミの情報が間違っているかどうかがあっという間に検証される時代だ。 人間だから100%完璧ということはありえないが、間違った情報であると分かった時点でその記事を訂正することはできるはずだ。

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