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素直に謝ることは難しいことか

人間、歳を経るごとに頑迷になっていく部分がある。
例えば謝罪すること。特に、目下や年下相手には、素直に謝るということに抵抗が生まれてくる。今の民主党がそうだ。

今更何を言っても、逃げているとしか思われないのだから、永田議員本人が出てきて「ごめんなさい」と謝罪して真相を話せば済むことではないだろうか。辞職するかしないかは、本人が決めることだ。(その結果に納得できる人がどれだけいるかは、別だが)

民主党の執行部も、もう強弁を繰り返すのは止めた方がいい。水曜日の党首討論で堀江メールの問題を最後に持ってきた時点で、時間切れを狙ったとしか思えない。つまりその時点で執行部は自信がなかったとも言える。
第一、本物かどうか100%言うことはできないなどとは詭弁でしかない。本物か偽者かしかないわけで、50%本物なんてものはありえない。いや、メールは本物じゃないかもしれないが、内容は本物だ、と民主党の議員がテレビではっちゃけていたが、もうあきれてしまう。疑惑の証拠として出したメールが疑わしいのだから、疑惑自体も疑わしい。疑惑が本物だというのなら、その証拠を出して示さなければならない。それは民主党の役目だ。疑惑がないというなら、自民党が潔白を証明しろ、というのも理論的でない。「ない」ということの証明はできない、いわゆる「悪魔の証明」と言う奴だ。
こんな詭弁を繰り返すたびに、民主党のイメージが悪くなっていることに気がつかないのだろうか?さっさと謝って、3点セットだか4点セットだかで自民党を追及しろと言いたい。特にBSEと防衛施設庁の問題はちゃんとはっきりさせてほしい。

ま、こんな批評はいくらでも出るだろうから、ネタを見つけに民主党議員のブログを覗いてみた。


■細野議員 「柔剛記」

2/16には、

武部幹事長は、広島カープの件で、読売の渡辺恒雄氏に対し、堀江氏とあって欲しいと働きかけたことも明らかになっています。自民党幹事長と堀江氏との関係の深さは、これまでの失言の類とは全く質の異なる問題です。

と書いている。なんだか会談の仲介をするのも悪いみたいな勢いだ。ところがメール自体に疑惑が浮かんでくると、

私も、この問題にかかりっきりで、地元にも帰れていません。

と愚痴を漏らしつつ、

国会対応の責任は野田国対委員長。今日も15:00から国会で記者会見です。テレビ対応はライブドア対策チームのメンバーということになりました。党としての説明責任は、そこで果たしたいと考えます。ご不満もあろうかと思いますが、ご容赦下さい。

結局この日の記者会見では説明責任は果たされなかったわけだが。あとは公式コメントのみで逃げている感が拭えない。


■馬淵議員 まぶちすみおの「不易塾」日記

ある種、この人が一番たちが悪い。2/16には、「爆弾炸裂!」などとぶち上げて、次の日には、立証責任は自民党にあると言っている。

しかし、当然ながら永田代議士がある証拠を基に指摘しているのだろうから、それを「ガセネタ」と言い張るのならその挙証責任を与党も負うべきである。

いや、証拠が正しいことを証明するのは永田議員の責任。

権力側から、どんな批判や誹謗中傷を受けようが、「オカシイ?」と感じることは徹底的に、突き詰めていくことが必要だ。

権力=悪というレッテルを貼って、自民党を悪者にしようとしているのでは?確たる証拠もなしに「あいつは悪い」と言われた方はたまらないだろう。「オカシイ」と思うだけで追求できるなら、それこそ権力の乱用でありファシズムに繋がるものだ。まぁ、すでに民主党は「オカシイ?」ではなく「可笑しい!」状態になっているのだが。

これ以降、メール疑惑については触れていないのだが、この人のタチの悪さは、コメントを検閲しているトコロだ。どうも都合のよいコメントを優先して公開しているフシがある。まぁ、これも確証があるわけではないが。そもそも、国会議員たる公人が、批判を恐れてコメントを検閲するというのはどんなもんだろう?その姿勢に疑問を感じざるを得ない。


■長島議員 『翔ぶが如く』

この人が一番、マシだと思った。コメントの検閲はせず、コメントに対して応えようという真摯な態度が伺える。ただ、3/22付けのエントリーでは、

しかし、ここで多くを語ることはできないが、この勝負絶対勝てる。今日初めてそう確信した。代表や野田国対委員長があくまでも強気である意味が良くわかった。

と、あたかもメールが真正であるかのような発言をし、次の日には、

件のメールの真贋について「絶対勝てると確信した」わけではないので、その点は誤解してほしくないが、きちんと立証して行けば、資金の流れは確実だから、「ITベンチャーと政権与党中枢の癒着を糺す」勝負には絶対勝てると確信したのだ。

と逃げを打ちつつ、まるでITベンチャーがすべて政治家と癒着しているかのような記述をしている。それだけでもなんだかな、と思わないでもないのだが、このエントリーのタイトルが「ブログ炎上」というのは…。何度も言うが、国会議員である。ブログのメリット・デメリットも承知の上で書かれているのだと思いたい。コメントの中には、ちゃんとした意見もあるはずだし、そうした意見こそ重要なのではなかろうか。それを十把ひとからげにして「炎上」とは。まぁ、24日付けのエントリーでこの点については謝罪してはいるが。だが、同じエントリーで、以下の部分には疑問が残る。

私が党幹部の一人から受けた説明(および複数の記者さんからもたらされた情報)によれば、(メール自体が本物でなかったことは報道の通りであるものの)メールに書かれた内容、つまり、ある人物からある人物に送金の指示がなされ、その人物たちも特定され、送金元と送金先の金融機関、口座名、口座番号が特定されていること、が明らかであり、私の「確信」的な心証の主な根拠となった。

民主党は未だに100%確証は持てないが、といっているメールを「メール自体が本物でなかったことは報道の通りであるものの」と偽者だと断言(!)しているのは、ともかく、送金元と送金先の口座が分かっていると書いている。ならば、すぐに公表すればいいんじゃないの?プライバシーの問題があるから送金先は一般公開はできないだろうが、送金元はライブドアだと言っているんだから、検察が押さえているはずでしょう?その確認なら国政調査権を振りかざす必要もないはずだ。

3人のブログを見るだけでも、いろいろと温度差が感じられて面白い興味深い。ブログという手段は、有効な情報発信ツールだが、発信者と受信者の距離が近くなるが故に、こうした逆風が吹いた時には、衝撃がダイレクトにぶつかる訳だ。
衝撃を単なる誹謗中傷と見るか、貴重な意見と見るか。議員自身のスキルが試されることになる。

追記:
長島議員が一番マシと書いたけれど、コメントは有効なのにトラックバックは不可なのね。うーん、トラックバックの方がちゃんとした意見が見れると思うのだけれど。

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