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取材する側のマナーって

昨日の、といっても感覚的には数時間前だけれどwのエントリー(取材のありかた、なんてことを言ってみたり)に書いたVoCEと執事喫茶の問題だが、その後進展(と言っていいのか・・・)

過日の盗撮・無断掲載に関するご報告(続報)

ううむ、さらに香ばしくなってきたな。

メールの内容を引用すると、

撮影禁止の文字には気付かず,館内ではフラッシュをたいたり,カメラを落としたりしたにも関わらず注意を受けることがなかったため,最後まで撮影禁止の旨は把握していなかった。つまり,意図的な無断撮影ではなかった。
館内はカジュアルな服装の方々が多かったので,写真は事実として掲載している。被写体となっている女性には目隠しを施し,従業員も正面から捉えているわけではないので個人の特定には至らず,プライバシーの侵害にはあたらないと考えている。
該当ページはライター及び編集部が話題の場所や人をアポイントメントなしで,体験するという人気連載である。取材対象を貶める意図はなく,レポートとして読者の興味を惹く方向の記事なので,再取材や再掲載は考えていない。
指摘されたこと自体が大変残念である。

ただし、これはメールを読んだSwallowtaleの人が要約したもので、このままの文言で書いてあったわけではない(だろう)が、それでもVoCE編集長の支離滅裂さが分かる。

『フラッシュをたいたり,カメラを落としたりしたにも関わらず注意を受けることがなかった』とあるが、記事中の画像を見る限り、フラッシュが使用されたものとは思えないし撮影角度もいかにも隠し撮りしましたという印象を受ける。つまり、事前に撮影禁止を知っていたと考えられる。
いや、本当に知らなかったというのなら、ライターは自然にカメラを構えて撮影したのかと聞きたい。周囲の人間に分かるように撮影して、それでも注意されなかったのかどうか。

『被写体となっている女性には目隠しを施し,従業員も正面から捉えているわけではないので個人の特定には至らず,プライバシーの侵害にはあたらないと考えている。』これもおかしな話で、目線を入れていれば、あるいは正面から捕らえていなければプライバシーの侵害にはならないのか?それならば、写真週刊誌も撮影した芸能人に目線を入れるだけで何を撮影してもいいのか?仮にプライバシーを侵害していなくても、無許可なら確実に肖像権は侵害しているのではないか?マスコミに関る人間として、そんな認識でいいのか、はなはだ疑問だ。

そして『指摘されたこと自体が大変残念である。』という言葉。どんな指摘であれ、それは残念なことではなく、重要なアドバイスと受け取るべきだ。たとえ「意図的な無断撮影ではなかった」にせよ、撮影禁止の場所で撮影しそれを誌面に載せてしまったのだから、まず、その点について謝罪すべきではないのか。単なる開き直りとしか見えないのは残念だ。

前のエントリーでも触れたが、数年前と今とでは紙媒体とネットとの立場が大きく違っているということを改めて指摘したい。数年前に同じようなことがあったとしても、店側がいくら抗議してもそれはとても小さな抵抗にしかならなかっただろう。たとえ謝罪記事が載るとしても、読者の目にはほとんど触れない小さなものになったはずだ。
だが今は違う。ネットの力を見誤ると大変なことになる。別に過大評価しているわけではない。ネットの力は誰にも制御できないから恐ろしいのだ。現に、あの記事を書いた記者の正体がネットで暴かれつつあるし、編集者のブログはコメントが炎上してしまった。それへの対応が”コメント一括削除”では、火に油を注ぐようなものだ。
以前の民主党偽メール問題のときにも感じたが、過去政治家に求められたメディアリテラシーは、ネットリテラシーと形を変えて政治家のみならずメディアそのものにも必要となっているのではないだろうか。などと小難しい話は性に合わないが、簡単に言ってしまえば「なんで謝らないのだろう?」ということだ。非を認めて謝れば、落としどころも見つかるだろうに。

【追記】

11月創刊予定のオタク女子向け雑誌『、Beth』の編集者ブログ『べすへん』が祭り状態。
編集長のブログはコメント検閲制だし、編集者の方も昨日の削除と打って変わって反応なしだから、まぁ、おおよその予想は付いていたことだ。腐女子率の高いアフタヌーンの方かと思っていたんだが。

そして悪いことに『べすへん』の方は、付いたコメントを片っ端から削除している。うーん。片手で『表現の自由』という御旗を掲げ、もう片方の手で『言論統制・言論弾圧』という剣を振り回す感じか。しかも、この行為、雑誌のメインターゲットになるはずのオタク女子を敵に回しているのでは?いや、そもそもそんな対応するから祭りになっちゃうんだし、その辺を気が付いていないのか?

せめて「確認してみますから、同じ内容のコメントはお控えください」とか、削除するにしても内容を見てひどいものだけ理由を明確にして削除するとか、いろいろな方法は考えられるんだがね。(このあたりはパソコン通信時代から基本的な対応は変わっていないと思う)ユーザーサポートと同じで、対応を誤ると大変なんだよ。まぁ、Beth編集者からすれば、別雑誌のトラブルを持ち込まれても、という思いがあるのだろうけれど、読者からすれば同じ講談社なんだよね。

しかも、講談社は『末次盗作問題』で同じような経験をしているはずなんだが。編集部ぐるみのパクリとばらされた上に市場から回収、って、あれも初期の対応を誤らなければあんなことにはならなかったと思うよ。

他の企業も人事じゃなくて、ちゃんと他山の石としないとね。

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