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日本沈没

 土曜日、109シネマズ港北にて『日本沈没』を観る。22日はカップルデーなので、カップルで行くと一人1000円になるのだ。

 前作の『日本沈没』は、小学生の頃友人と子供だけで観にいったはじめての映画だったりするので、結構思いいれは強い。というか、子供の頃によくあんなディザスタームービー観にいく気になったな。今は無き武蔵小山アーケードの中にあった映画館で、なぜかチケットは伯父さんに買ってもらった(お金は自分で出した)なんてディテールまで覚えているほど、ドキドキしながら観たもの。あれから33年か。まさかリメイクされようとは。次は「さよならジュピター」か?

 リメイクの運命として、旧作との比較は避けられない。しかも、旧作から30年以上が経過して、日本人の意識や科学技術、地震理論も大きく変化してきた。もちろん、特撮技術も大きく進歩しているので、そのあたりの違いを比べてみるのも面白いと思う。
 ちなみにパンフレットには、ネタバレが満載なので、映画の前にパンフレットを読む人は注意。では、以下、ネタバレを含む感想を。

 特撮がすごい、というか熱い。日本を沈没させようと言う気が画面から溢れてる。後半の都市部壊滅シーンもすごいが、最初の頃のシーンで地震発生直後、白い1BOXが道路を走っている後ろを亀裂が追いかけていく、車が呑み込まれる!と思った瞬間、前方の地盤が爆発するように持ち上がり車を呑み込んでしまうという画面が秀逸。降りしきる火山灰の中を非難する人々の姿なども、とてもリアルに描かれていてすっと感情移入できる。
 旧作では「わだつみ」が日本海溝に潜って、日本沈没の予兆を感じさせるシーンが印象的だったが、今作では(わだつみも活躍する、というか主役?)日本が裂けていくシーンがやはり印象に残る。文句を言えば、津波のシーンが少なかったこと。それに、クライマックスの海底爆発シーンで爆発が起きているのに掘削船が近すぎるだろ。あそこはもっと船を離して、ロングで撮って欲しかったなぁ。
 船と言えば、JAMSTECの《ちきゅう》が大活躍!でも、JAXAの《だいち》は出てこないよorz

 そういえば、地震発生理論としてプレートテクトニクスが一般に認知されたのは、「日本沈没」がきっかけだったと思う。実際に日本が沈没するようなプレートの移動が起こったとしても、千年・万年単位での変化だから「一気呵成に日本は沈没する」なんてことはない。その辺をSF的大嘘でどう誤魔化すかということもひとつ楽しみではあった。『ディ・アフター・トゥモロー』はその辺が適当だったからなぁ。などと思っていたら、ちゃんと理由付けされていたのでよかったよ。(それでも無理があるわけだが(^_^;))
 また、ただ逃げるだけじゃなくて、ちゃんと日本の沈没を食い止めようと戦うというストーリーも、現代なら納得できる。まぁ、あれで●●の噴火が収まっちゃうのは都合よすぎるとは思うけど。

 問題は役者だ。草彅クンの朴訥とした喋りが(自分の思っている)小野寺のキャラクターとちょっとズレがあったし、彼の演技って低いところから急に高いテンションに上がるんで、がんばってるというよりヒステリー起こしているみたいに思えちゃう。逆に、どうしようもない無力感とかは出てたけど(^_^;)
 ヒロインの阿部玲子は原作と違ってレスキュー隊員、大震災を経験して、という設定は今だからこそできる設定でよかったと思う。柴咲コウでなければ。救急隊員に見えないのもそうだけど、何より小野寺を愛しているという雰囲気が伝わってこない。むしろ、小野寺=草彅クンを嫌ってるんじゃない?という感じがしてならない。だから、最後の別れのシーンとかが白けて見える。むしろ、おばちゃんたちが非難していくシーンの演技の方がいいと思えるくらい。
 田所博士役の豊川悦司とか大臣役の大地真央など脇の人たちの演技がすごくいいだけに、主役二人がどうもなぁ。ストーリーよりも特撮シーンに目が行っちゃう理由もそこにある気がする。

 特撮ファンなら観ておいて損はないと思うけど……。

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