« とか思ってるよ(BlogPet) | トップページ | 視点がどこを向いているのか »

個人を狙うオリコンの訴訟

 音楽ヒットチャートなどを提供しているオリコンが、フリーの音楽ジャーナリスト個人を相手に名誉毀損の訴訟を起こした。

「オリコンチャート」記事めぐりジャーナリストに賠償請求 「言論妨害では」と批判も(ITmedia)

雑誌にコメントしたライター 5,000万円賠償請求される(livedoor)

 音楽畑の話なので関係ない……とはいかない。オリコン側が名誉を毀損したとする点については今後裁判で黒白をつければよい話なのだが、問題は企業が個人を相手に5000万という高額な賠償請求を起こしたことだ。提訴された烏賀陽氏も指摘されているが、企業が訴訟を起こすことで、フリーライターの言論を妨害するという構図は、武富士が三宅勝久氏に対して起こした訴訟と同じに見える。(武富士の裁判は武富士側が敗けている)

 多くの人にとって裁判なんて一生に一度関るかどうか、まして訴えられるなんてことは想像することもないだろう。故に『訴えるぞ』といって本当に訴えなければ脅迫と判断されるくらいだ。livedoorニュース(J-CAST)の取材では、

--------------
「賠償金が欲しいというのではなく、これ以上の事実誤認の情報が流れないように(多額の賠償金を課すことで)抑制力を発揮させたい」
--------------

 とオリコンIR担当者が言っている。つまり、オリコンとしては裁判の目的が「オリコンに都合の悪い記事を書いたら訴訟を起こすぞ!だから黙っていろ」ということであると言っている訳だ。これは由々しきことだ。
 企業の批判をしただけで訴えられてしまうのなら、フリーのライターは何も書けなくなってしまう。(その過程を本に纏めるという手もあるがw)言論封殺、言論妨害の何者でもない。
 言論を封殺するためにいきなり訴訟を起こす、そんな手法を企業が取ったなら、世間の人々は「やくざまがいの脅迫をする企業」というイメージを持ってしまうのではないだろうか?そうしたマイナスイメージを生まないためにも、企業側はまず記事に対する反論を公開し、同時に記事を掲載した出版社・著者と話し合うべきだったのではないか。

 余談ではあるが、今回の訴訟についてのオリコン側の説明ページは、トラックバックできるようになっている……のだが。なぜか最新5件しか表示されない。なんだか中途半端だな。

・関連リンク

UGAYA Journal.

音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす

事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について(オリコンによる説明)

« とか思ってるよ(BlogPet) | トップページ | 視点がどこを向いているのか »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/13145116

この記事へのトラックバック一覧です: 個人を狙うオリコンの訴訟:

« とか思ってるよ(BlogPet) | トップページ | 視点がどこを向いているのか »