« 一緒に還ろう(妄想) | トップページ | 隠された文字は... »

ブログ炎上事例

 “ネットリテラシー”なんていかにもな言葉を使わなくても、ネットでも実社会と同じなのだという認識があれば、ブログが炎上することもなければ対応を誤ることもない。間違ったことを書けば(言えば)叩かれるのは当然。実社会だって、そうだろう?ただネットでは、実社会のようにフィルタが掛かったりせず、直接非難・批判を受けるだけだ。

 後々(?)のために、最近の例を挙げておこう。

池内ひろ美の考察の日々

 テレビでも時々見かける家庭問題評論家、池内ひろ美氏のブログが炎上したきっかけは、10/19付けの「期間工(トヨタ)」というエントリー。(該当記事はすでに削除されている)その中に以下のような文があった。

---------------------
でもね、同じ居酒屋で隣り合って飲んでるわけだから、あなたたちが自らを卑下するほどには、私たちも豊かではないと思うよ。(彼らは『トヨタ』を漢字で書くことができるのだろうか、と、ふと思いつつ)
(中略)
彼らに年間300万円以上も払っているトヨタは偉い
---------------------

 これを見た人がコメント欄で、「人物が特定できるような描写は慎重にした方がよいのでは?」と忠告したが、池内氏は同じくコメント欄で

---------------------
この記事の場合は、企業名を伏せると意味が通らなくなりますし、『企業側が雇用すべくはたらきかけても、継続して勤務をすることができない若者』の問題が大きいと感じています。これは日本の将来に関わる大きな問題です。したがって、この記事は削除しません
---------------------

と返答する。だが、11月になって2ちゃんねるにスレッドが立ったことで注目され、コメント欄に(誹謗中傷とともに)「職業差別だ」「侮辱ではないか?」という批判が書き込まれる。池内氏は該当エントリーを削除しコメント・トラックバックを禁止にした。

 その後も2ちゃんねるには、エントリーの内容と削除という行為についてのスレッドが立ち続ける。(その中には、池内氏の経歴や家族関係を調べ上げるものもあった)11/21に反論付きで該当エントリーを掲載するのだが、これも火に油を注ぐ結果になっている。

池内ひろ美の考察の日々: 期間工(再掲)

 反論がピント外れなのはさておき、再掲といいながら一部を改変していることが、問題だ。『(彼らは『トヨタ』を漢字で書くことができるのだろうか、と、ふと思いつつ)』という一文が、ばっさりカットされている。削除したということは、自分でもまずいと思っているのだろう、と思われても仕方がない。現に、その一文への批判が多かったのにも関らず、反論の中でも一切触れていない。改変しても気付かれないと思ったのだろうか?

 さて、もうひとつエントリーを削除してしまったケースがある。

古川 享 ブログ

 マイクロソフト株式会社の元会長、古川氏のブログだ。(余談だが、Windows Live Spaces、概要じゃなく本文まるごと画像込みでRSS流すのがデフォルトなの?読み込みに時間かかって仕方ない:-<)氏は(現時点の)Windows Vistaには否定的で、Vistaの問題点をブログで指摘したりしている。そんな中、11/25付けのエントリーで、以下のサイトを酷評した。

FrontPage - Windows Vista Wiki

 実はこのページは、ユーザーが作ったWikiページでありマイクロソフトとは何の関係もない。ところが古川氏はマイクロソフトのオフィシャルページと勘違いし酷評してしまった。「ダブルクリックしる」といった表現が使われていることに対し「信じられない」「人を馬鹿にするのか」と激怒。

 しかし、該当エントリーのコメント欄で、ユーザーが作成したページであることを指摘されると、エントリーを削除してしまった。(もちろんコメントも)早速、別のエントリーのコメント欄で非難される。

 古川氏の対応は、謝罪付きでの再掲載であった。

古川 享 ブログ: 11月25日0:46のエントリの再投稿について

 オリジナルのママではなく取り消し線が付けられているのは、事実とは異なる(つまり古川氏が勘違いしていた部分)だったからだ。こうした対応により、多くのコメントが寄せられているものの、『炎上』というほどではない。(Windows Live Spaceがコメントしにくいという理由も少しはあるのだろうが)

 削除してしまったのは早計だったが、フォローは間違っていない。というか、池内氏の場合と異なり、非難されたのは削除という行為であり、エントリーの内容は誤認に過ぎず、古川氏が恥をかいただけだから、削除に関して謝罪し再掲すれば問題はなくなる。

 この事例から考えると、池内氏の場合には「エントリーを削除せず」「問題を指摘された部分を修正し」「差別や侮辱と受け取られた文章について謝罪」すれば、少なくともこれほど炎上を引きずることはなかっただろう。

 ついでにもうひとつ。ブログではないのだが、対応が最悪のケース。

 「オーマイニュース」に「Mixiも信用できない」という投稿記事が掲載された。大型書店で無料開放されているパソコンがあり、その前に使った人物がMixiからログアウトし忘れていた、というものだ。(すでに記事は削除されている)

--------------------
翌日、同じく書店のパソコンでMixiのサイトを開けたら、またしても前日の22歳男性N・Yがログインし忘れた画面があらわれた。ところがその男性の 自己紹介だが、「アメリカの大学に在学中」のはずが、今日は「専門学校卒、IT企業に勤務」に書き換わっているのだ。
(中略)
 さて、くだんの22歳男性N・Yの自己紹介ページだが、私はそこに「昨日はアメリカの大学に在学中でしたが、今日はIT企業の社員です。肩書きは毎日適 当にくるくると変わります」と書き加えてやってた。いたずら、というか、騙り男に一罰、というわけだが、この程度の改ざんは許されることだろう
--------------------

 Mixiでも肩書きを偽る奴がいる→だからMixiも信用できないという記事なのだが、たとえログアウトし忘れたとはいえ、勝手に他人のアカウントで書き込むのは不正アクセスではないのか?という非難が起きる。該当記事はコメントできないものだったので、署名から市民記者のブログが検索され、そのブログが炎上することになった。

 実名主義を標榜するオーマイニュースだから、「勇気を持って実名で書いた記事が、誹謗中傷されている、差別だ、これだから匿名は…」となるのだろうが、ちょっと考えれば記事の内容が酷いから非難されるのであって、実名だから匿名だからという事とは関係ない。確かに実名だからブログが見つけられたのだろうが、それもリスクの内ではないか?自分が間違っていないと思うのであれば、堂々と反論し議論すればいいことだ。結局、記事は削除され(この対応も大いに疑問だ)、ブログは閉鎖されるのだが、その市民記者と同姓同名の人物が新聞の投稿欄で次のような愚痴をこぼしている。(こうした記事まで見つかってしまうところが、情報化社会の怖さだ)

--------------------
ひぼう、中傷でブログ閉鎖 (名前は伏せておく)
私はインターネット社会で流行しているブログ(日記風サイト)を開設した。そこに日々感じたこと、思ったことを日記風かエッセー風に書きつづっていた。最初は「読み物として面白い」と好評だった。読者がボツボツ集まるうちは良い気分でもあったが、アクセスが増えるにつれ、コメント欄にひぼう、中傷を書き込まれるはめになった。
「たかだか他人の日記なのだから、文句があれば読まなければいいのに…」という正論は、ネット社会では通用しないようだ。結局、へきえきしてブログを閉鎖してしまった。昨今のブログは、世間で言われるほど意義のあるものではない、と思った。大半は露出趣味とのぞき見趣味が一緒になった”あだ花”のようなものだ。
かつてテレビが娯楽の王様だったころ、低俗番組にうつつを抜かしていた層が、今、ブログの読み手、書き手になっているだけではないのか。そんなものでも、社会における存在価値はあるかもしれないが…。
--------------------

 まぁ、名前と居住地域が同じ、という偶然の一致なのかも知れないので論評は避けるが、誹謗中傷されたからブログを閉鎖というのは逃げだろう。逃げることも手段として否定しないが、逃げた後に批判されない場所で意見を書くのは、単なる負け惜しみとしか思われない。最低な対応と言えるだろう。

« 一緒に還ろう(妄想) | トップページ | 隠された文字は... »

パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/12962483

この記事へのトラックバック一覧です: ブログ炎上事例:

« 一緒に還ろう(妄想) | トップページ | 隠された文字は... »