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一緒に還ろう(妄想)

 長い、長い旅をしてきた。ふるさとを目指して。
たどり着くことはできないかもしれない。
予想外のトラブル、燃料も残りわずか。時々通信はできるけれど…。
あぁ、もうだめかも……。

“……ちゃん……ぇ…ちゃん……”
誰?もう、眠らせて…。
「おねぇちゃん!」
突然、大きな声が響いた。驚いて目を開けるとそこには私そっくりの姿があった。
「おねぇちゃん、しっかりして!」
「あなた……だれ?」
私そっくりの、それでもよく見れば私とは少し違う外見を持った女の子は、にっこりと笑った。
「よかった、間に合ったわ。おねぇちゃん、私、おねぇちゃんの妹よ」
妹?私に妹が?
「驚くのも無理ないわ。おねぇちゃんが旅立ったあとに…うぅん、おねぇちゃんの仕事が認められた後にうまれたんだから」
「そう…そうなの。よかったわ」
 私の旅は無駄じゃなかった。決して派手な旅じゃなかったし、出発の時だってそれほど注目されたわけでもなかった。なんとか目的地に辿りついたけれど、あんなトラブルに見舞われて、一時期は連絡も取れなくなって還る事を諦めかかけたこともあった。でも、でもお父さんたち、お母さんたちに届けなきゃいけない、そう思ってここまで……。
 知らないうちに涙が溢れてきた。これまでの旅が走馬灯のように蘇る。
「あなたに逢えてよかった。…これを」
 私はカプセルをその子に差し出した。
「これをお父さん、お母さんたちに届けて。お願い。それがあなたのお仕事なんでしょう?」
 だが、差し出された手はそっと押し返された。
「違うの。私はおねぇちゃんとは別のところへ行ってきたの。還る途中、ちょっとだけコースを離れてここに来たの、おねぇちゃんに逢いたかったから。そして、おねぇちゃんと一緒に還りたかったから」
「あぁ…でも、私はもうだめなのよ…」
「そんなことない。みんなおねぇちゃんを待ってる。どれだけ多くの人がおねぇちゃんを待っているか知ったらびっくりするわよ」
 女の子は私の手を取った。あたたかい。思わず強く握り返した。放したくない。
「ありがとう。がんばるわ。一緒に還りましょう」

 宇宙空間でランデブーした「はやぶさ」と「はやぶさ2」は、こうして再び地球への帰路についたのだった。

下の記事を読んで、こんなことを考えてしまった。

小惑星探査機:はやぶさ後継、2010年打ち上げへ(毎日)

 後継機はやぶさ2の目的地は、小惑星「1999JU3」。イトカワと同じく地球と火星の間にあるが、組成がより原始的で、探査を通じて太陽系形成の解明につながるとみられる。10年11月20日に打ち上げ、13年5月27日に小惑星到着、15年12月に帰還する計画で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は来年度予算に約5億円を要求する方針。

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