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ISPもたいへんだ

 昨年末だったか、プロバイダ(ISP)の業界団体が、名誉毀損などの書き込みをした個人情報を独自の判断で公開する方針というニュースがあった。2/26にそのガイドラインが発表された。

「DQN」で実名開示も?悪質書き込み対策で業界ガイドライン インターネット-最新ニュース:IT-PLUS

 すでにプロバイダ責任制限法で、名誉毀損等の書き込みに対して請求があれば、裁判所の命令がなくても発信者情報を開示できるとなっているが、今回のガイドラインは開示してよいかどうか迷うISPの背中を押すという意味があるのだろう。

 結局、開示するかどうかの判断基準は、これまでの判例を元に判断するということらしいが、果たしてどうなることか。著作権や商標権の侵害、個人情報を勝手に書き込んだり写真を勝手に使われたりといった権利侵害のケースについては、裁判所じゃなくても第三者でも侵害かどうかの判断はたやすい。しかし、名誉毀損となると裁判によっても判断がことなるし、微妙なものも多い。それをISPが判断してしまうというのは、危険な香りがする。もちろん、ISPの法務部門や弁護士のアドバイスで判断するのだろうが…。

 ISPが名誉毀損だと判断して情報を公開したあとに、書き込んだ人間が「個人情報の漏洩だ」と訴えられたらどうするのだろう?と他人事ながら心配になってしまう。

 もっとも問題は、名誉毀損や権利侵害の事実を「毀損あるいは侵害された側」が見つけなければならないという点にある。ネットに入り浸って、自分に関する名所毀損はないか、権利侵害はないかとチェックするなんてこと、ほとんどの人はできないからね。
 やはり名誉毀損と権利侵害は分けて考えるべきだ。権利侵害に関しては、ISP自体にチェック機関を設けるなり、権利侵害を受け付けるセンターを作るなりしてはどうだろう?まぁ問題は多々あるだろうけれど。
名誉毀損に関しては、これは人類全体の意識改革が必要だろうな。時折流れる怪文書と同様に、「ネットに掲載されている名誉毀損書き込みはスルー」という認識を持てば、そもそもの名誉毀損が成立しなくなる。スルー力(ちから)ですよ、スルー力。

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