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ゴールデン・エイジ2 フェニックスの飛翔

 <黄金の普遍>を追放されたフェアトンは、ハリアー・ソフォテクの助言に従い勧告者の影響力が低いタライマナーを目指す。そこはフェアトンと同じように追放された人々が集う場所であり、「不信」や「欺瞞」といったフェアトンにとって初めて知る人のダークサイドに満ちた場所であった。だが、フェアトンは希望を失わず、自ら作り出した<喜びのフェニックス号>を再び手に入れるための活動を開始する。

 さまざまな困難と渦巻く疑惑、そして意外な人物からの救いの手。果たしてフェアトンは再び<喜びのフェニックス号>を飛び立たせることができるのだろうか?

 めくるめく技術の奇跡を描く「ゴールデン・エイジ」第二巻。全三巻中の二巻というと、物語が平坦になり中弛みすることが多々あるが、この物語は違う。前巻で無敵の装甲服以外、すべてを失ない世界からはじき出された主人公が、まさに孤軍奮闘・徒手空拳で這い上がっていく過程は波乱万丈で飽きさせない。技術的な面においては自信家なのに、自らのこととなるととたんに自信を失くしビビってしまう主人公に、時に喝采を時に苛立たしさを感じる。<黄金の普遍>という技術的には不可能がないような世界において、現代人が感情移入できるのは、そうした弱さがあるからなのかもしれない。

 さて、ようやく敵の輪郭も見え始め、味方もできた。いよいよクライマックスを迎える第三巻が待ち遠しい。

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