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ウォー・サーフ

ウォー・サーフ

 23世紀。海面上昇により一度は壊滅的打撃を受けた地球は、国家が崩壊しいくつかの巨大企業により統治されていた。人類が「資本家」と「労働者」のふたつの階級に分かれ、各地で起きる資本家と労働者の労働争議は戦争へと拡大していった。そうした戦争の中を駆け抜ける危険な遊戯が《ウォー・サーフ》だ。ウォー・サーフの様子はネットを通じて全世界に発信され、ウォー・サーファーたちはファンから賞賛される存在だ。超資産家で248歳超高齢のナジールは、ウォー・サーファー達の中でもトップの存在だった。

 しかし、ひとつの出来事から《天国》と呼ばれる衛星工場へのウォー・サーフを行うことになる。そこは《天国》という名前とは裏腹な、恐るべき秘密を抱えた場所であった…。

 若返り技術によって見かけは若いが実際には高齢という老人が、若い娘に入れあげた挙句破滅する物語。と書いちゃうと身も蓋もないけれど、主人公のナジールは老人のくせに嫉妬深いわ、金にものをいわせるわ、そのくせ、若い娘にはメロメロでその行動を止めることもできないヘタレという奴で、感情移入どころか、イライラさせられっぱなし。ティーンエイジャーかお前は。砲弾やらレーザーやらが飛び交う戦場を、颯爽と飛び回るヒーロー、を想像しているなら期待はずれもいいところだ。

 何かと理由をつけて自己弁護しているが、もっとやりようがあるだろ!と突っ込みたくなる。老齢であれば、もっと思慮深く毅然とした態度でいて欲しいと思うのは既成概念に囚われすぎだろうか?

 ウォー・サーフ自体の描写やストーリーは面白くないわけではないのだが、いかんせん、主人公にぜんぜんシンパシーを感じられなかったことがなんとも残念。

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