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権利ばかりを主張しても受け入れられると思うのか?

 デジタルコンテンツの権利者団体とJEITAがもめている。

コピーワンスの行方--権利者団体がJEITAへ質問状を提出(CNET)

「JEITAはコピーワンス緩和合意を破棄するのか」権利者団体が公開質問状(INTERNET Watch)

「JEITAはかたくなで敵対的」──録音録画補償金めぐり権利者団体が公開質問(ITmedia)

簡潔にまとめると、現在のコピーワンスは非常に使い勝手が悪いからコピーフリーに、というJEITAの主張に対し権利者側は反対、総務省の仲介でコピー9回+ムーブ1回(コピー10)でまとまりかけるが、権利者側が「それならすべてに補償金をつけろ」、JEITAが「そんなむちゃくちゃな」ということで、補償金に対するJEITAの見解を公開する。

私的録音録画問題に関する当協会の見解(JEITA)

これに権利者側が反発して公開質問状を出した、という流れだ。

JEITAの見解は、1)補償金に対する議論が尽くされていない2)まず補償金ありきという議論がおかしい3)EPNがしっかりしていれば補償金は不要ではないか、というもので非常に理路整然と共感できる。要するに「もっと議論が必要では?」ということだ。

権利者団体はこの見解に対して、コピー10によるコピー緩和の合意を破棄するものなのか?と質問している。
INTERNET Watchの記事中にも「(コピーワンス)緩和を待ち望んでいる消費者に対して、いったいどのように説明されるおつもりですか」という実演家著作隣接権センター(CRPA)の椎名和夫氏の言葉が引用されているが、これがそもそもおかしくないか?ユーザーが求めているのはコピーの「緩和」じゃなくて「自由化」じゃないのか?

自分の権利ばかりを主張して制限ばかり設けているとジャンルそのものが衰退していくことになりはしないか?どうも権利者団体が自分たちの利権、それも目先の利益だけを求めているように思えてならない。本当に将来のこと考えている?

というか、そもそも消費者、ユーザーを置き去りにした形で議論が進められていることが問題じゃないのか?こうしてIT系のニュースサイトには記事が掲載されるけど、どれだけのユーザーがちゃんと読んでいるのか疑問。一般市などいわずもがな。テレビもノータッチだよね。現場の人間は、こんな主張したら一般の消費者から強い反発があることを十分に承知しているから。

この際だから書いちゃうけど、クリエーターの権利を守れという権利者団体が、本当にクリエーターのことを考えているのかどうか。JASRACのように団体トップばかりが甘い汁をすすってクリエーター自身には還元されていなかったり、自分の作品を自分が自由に使えなかったり、どうもクリエーターのことを考えているとは思えない。これを誹謗中傷というのなら、JASRACの透明性をもっと高くして欲しい。密室でごちゃごちゃやって物事を決めるなんてどっかの政治家じゃあるまいし。

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