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厨の研究(3)

3.著作権なんてしらないよ

人のものは自分のもの

 人の作ったものを自分のものだと言ってしまう───いわゆる盗用無断転載パクリというものは、厨に限らずいろいろな場面で(それこそ社会的に地位のあるマスコミや企業も剽窃することもある)見られるため、気軽に考えてしまう傾向があるのかもしれません。しかし、「ほかもやっているからやっていい」などという理論が通じるわけがありません。著作権で保護された著作物を、著作権者の同意なしに勝手に使用することは著作権侵害にあたります。

 盗用にもいくつかのパターンがあります。

【ケース6】
 サイトの整理をしようと画像のフォルダ名を変えたら、「画像が見えなくなった、元に戻せ!」というメールが送られてきた。なんで?

【ケース7】
 ネットサーフィンしていたら、あるサイトに見覚えのある自分のイラストがサイト主のものとして掲載されていた。「転載を許可した覚えはない、イラストを削除して」とメールを送ったら「あれは私のもの!」とそのままに───。

 ケース6は、インターネット上の画像(のURL)を直接自分のサイトからリンクしたケースです。これは『直リン』と呼ばれる行為です。

直リンの例

 ケース7は、イラストや文章をそのままコピーして使用するケースです。

コピーの例

 このように人のものを取っていくのですから、泥棒と変わらない行為なのです。先ほど、マスコミや企業もパクリをすることがある、と書きましたが、例えばマスコミが記事の盗用をしたりプロの作家がパクリをしてそれが発覚すれば、社会的な制裁を加えられるのです。それは無名の存在であっても同様です。そうしたことが理解できていれば、そもそもパクリなどはしないのでしょうが。

 人の作ったものを自分のサイトに掲載してしまう転載厨パクリ厨のとは逆に、自分の作品が他人のものであるとクレームをつけられるパターンもあります。

【ケース8】
 自分のサイトに小説を乗せたら「その小説は私が考えていたアイディアと同じだ。パクったでしょ!すぐに下げて!」というメールが送られてきた。

【ケース9】
 「掲載してあるイラストは(有名漫画家)の××という作品のパクリですね?すぐに下げた方がいいですよ」というメールをもらったが、その作品は読んだ事がない。どうすればいいのか…。

 パクリ厨に対して著作権厨・正義厨とでも呼べばいいでしょうか。しかし、身に覚えがないなら、厨の勘違いだったり単なる嫌がらせということになります。しかもアイディアは著作権で保護されません。たとえ同じアイディアを思いついたとしても、それを形にしていなければ比較もできません。特に2次創作と呼ばれる、元となる作品がある同人ジャンルでは、類似のアイディアが同時多発的に発生する場合があり、短絡的に「著作権侵害だ!」と騒ぎ出す厨が多いようです。いずれにしても、偶然の一致ということもあります。パクリだ、と指摘されてもあわてて作品を下げるといった過剰反応はせず、第三者に比較してもらうなど冷静に対処することが大切です。

イラストのトレス

 パクリの同じ厨行為に「イラストのトレス」があります。これは他人の描いたイラストを下敷きにして(線をトレースして)イラストを描くことです。「イラスト自体は自分で書いたのだからパクリではない」という言い訳を聞きますが、やはり他人の努力を黙って盗んでいることに違いはなく、嫌われる行為のひとつです。

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