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厨の研究(5)

3.著作権なんてしらないよ(続)

盗用が発覚したら

 あなたの作品が他人に登用された場合、どのような対処をすればよいでしょう?まず、『あなたがどうしたいか』によります。もし事を荒立てたくない、係わり合いになりたくないと思うのなら、見なかったこと知らなかったことにして忘れてしまってもいいでしょう。ですが、多くの人々は何とかしたい、最低でも盗用をやめさせたいと思うはずです。

 盗用を発見した場合でも、いきなり「作品を取り下げろ」といったメールを送るのは逆効果です。相手に盗用を認めさせ、それをやめさせるにはしっかりと証拠を固める必要があるでしょう。

  • 証拠を保全するには
     まず著作物が「自分のものであること(オリジナルであること)」と「盗用されていたこと」を立証しておきましょう。前者は、前述した盗用を防ぐ方法も有効ですが、アナログイラストであれば原画を保存しておくこと、デジタルイラストであればレイヤー統合前の画像ファイルを保存しておくことで、オリジナルの証明ができるでしょう。

     また、「盗用されていたこと」の証拠は、画面のキャプチャやウェブ魚拓を利用して相手のページを改変不可の状態で保存しておきます。自分の著作物をアップロードしてある程度時間が経過しているなら、インターネットアーカイブの情報を比較しておくという方法もあります。
     デジタルデータではなく(過去に発行した)同人誌などから盗用された場合、その同人誌そのものが証拠となります。(人によっては忘れたい過去かもしれませんが…)
     
  • 第三者に判断してもらう
     盗用が微妙な場合を含めて、第三者に盗用か否かについて意見を求めてみるのも良いかも知れません。第三者からの客観的な意見は大切です。
     
  • 盗用した相手に連絡する
     盗用状況の証拠保全ができたら相手に連絡してみましょう。相手に直接連絡するのが怖ければ、意見を求めた第三者を経由して連絡するのもひとつの方法です。
     ただ、盗用した相手が話の通じなそうなタイプであれば、相手に連絡することなしにプロバイダに連絡してもいいでしょう。
     
  • プロバイダに通知する
     盗用した相手のプロバイダあるいはブログサービス会社に保全した証拠を提示して盗用であること、削除して欲しいことを連絡します。プロバイダによっては削除までに時間がかかる場合もあります。
     
  • 直リンを防ぐ
     直リンによる盗用については、画像やコンテンツの差し替え、JavaScriptによるフレーム表示の禁止、.htaccess によるアクセスの禁止などが考えられます。

 ここで挙げたような対処を行っても、無断転載・盗用がなくなるとは限りませんが、長い目で見れば「それでもやらないよりはやった方がいい」のです。

スパムブログ・偽造ブログ

 スパムブログ・偽造ブログとは、ネット上のコンテンツを集めて適当に編集し、あたかもまともな記事であるかのように見えて、実はトラフィックを稼ぐためだけのブログを指す言葉です。プログラムが自動的にキーワードを集めたり、人気のあるブログから文章を勝手にコピーペーストするため検索エンジンにヒットしやすく、そのページを表示すると広告が表示されたり別のページに誘導されたりするという、いわばスパムメールのブログ版です。「コピペブログ」「スプログ」といった呼ばれ方もあるようです。
 こうしたスパムブログは、当初から広告だけが目的なので接触しても無駄です。ブログサービスを運営している業者に通報しましょう。

 

「転載を見つけました」を騙るメール

 「モバゲー(モバゲータウン)内であなたの作品を転載している人物がいます。URLはここです」といったメールが出回っているそうです。実際に転載の事実はなく、指定したURLをクリックしてもモバゲータウンのトップページに飛ばされるだけなのですが、これはモバゲーの紹介者に与えられるポイントを稼ぐための偽装メールです。
 あえてモバゲータウンの名前を挙げましたが、紹介者システムを取っているサービスであればこうした詐欺まがいのメールに利用される可能性はあります。
 もし、このようなメールが来たとしても、自分が入会する必要はありません。すでに入会している知人がいれば確認してもらえば済む話ですし、一番簡単な方法はサービスの運営者に問い合わせることです。「このようなメールをもらいましたが事実ですか?」と。盗用・無断転載が事実であれば運営者に削除してもらい、事実でなければそうしたメールを送った人物に対し運営者から連絡してもらいましょう。

参考リンク

「悪質出会い系注意喚起サイト」(携帯サイト)にあるコンテンツ、
「△モバゲー系宣伝書き込み」を見てください。

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