« ダウンロード違法化に関する文化庁の資料 | トップページ | 厨の研究(8) »

厨の研究(7)

5.追いかけて押しかけて

うちは宿でも合宿所でもねぇぞ!!

 なりきり厨以外にも精神的・肉体的被害をまき散らす厨がいます。自宅や職場に押しかけてくる「押しかけ厨」です。

【ケース12】
 暮も押し詰まったある日、家の前に見知らぬ女性が立っていた。「●●さん、泊まらせてください!アシします!売り子しますから!」いや、誰も頼んでないし。っていうか、、あなた誰?

【ケース13】
 故郷の友達からメールが来た。「イベントに行くので泊まらせて。あ、友達2人も一緒だからよろしく!」よろしくと言われても、一人暮らしの部屋に3人も泊めるスペースないし、友人ひとりならともかく見ず知らずの人を泊めろと言われても──。

 以前、2ちゃんねるの同人板に「うちは宿でも合宿所でもねぇぞ!!」というスレッドが立てられました。これは地方在住者がイベントの度に都心居住者の知人宅に泊まりにくるという話を書き込むスレッドだったのですが、次第にその内容が知人・友人レベルではなく、まったく知らない相手の家にいきなり「泊めて」とやってくる話が多くなって行きました。

 中にはネタ(作り話)と思えるものもありましたが、実際このような押しかけ話は十分にあり得る話です。というのも、一昔前の同人誌では奥付に連絡先として住所や電話番号を掲載するケースがあったからです。現在においてもインターネットの情報やソーシャル・ハッキングなどの手段で本名や住所などの個人情報が知られてしまう可能性はあります。また、なりきり厨に自宅を突き止められ押しかけ厨に進化するケースもあります。

 一般常識からすれば、たとえ住所や電話番号を知っていたからといって、見ず知らずの人の家に押し掛けるなどということはしません。それをしてしまうのが厨たる所以とでもいいますか、常識の通じないところです。

ソーシャル・ハッキング

 OSの脆弱性やセキュリティホール、スパイウェアなどを利用してサーバーやクライアントに侵入し情報を盗む「ハッキング」に対して、人間の心理やミスに付け込んで情報を入手する方法を「ソーシャル・ハッキング」といいます。
 企業であれば、重役や上司・顧客などの身分を詐称してパスワードを聞き出すなどの行為を指します。フィッシング詐欺はソーシャル・ハッキングを利用したものと言えます。
 個人でも「○○さんと喧嘩してしまった、直接謝りたいので電話番号を教えて」と言って第三者から電話番号を聞き出したり、「品物を送りたいので住所を教えて」と言って住所を聞き出すなどもソーシャル・ハッキングの手法です。
 個人情報保護法などの制定により、企業における個人情報の取り扱いは慎重になっていますが、個人レベルではまだまだ「個人情報の重要さ」を理解していない人が多いように思われます。

押しかける目的とは?

 なぜそれほど知りもしない、あるいは見ず知らずの人間の家に泊まりたがるのでしょうか?いくつか理由があるようです。
 ひとつには、イベント時の宿屋代わりに使おうという目的。つまりホテル代を浮かそうということですね。特に大きいイベントの前、イベント会場の近くに住んでいる人間をターゲットにするようです。近く、といっても東京ビックサイトなら首都圏というように、自分の家より近ければいいといった軽い感覚で泊まろうとするので、イベント会場から電車で1時間圏内ならターゲットになる可能性が十分あります。また、車でイベントに行く人も足代わりとしてターゲットにされるようです。

 昔、日本最大の同人誌即売会コミックマーケットが有明で開催されていたころ、「有明に住んでいる」と言っただけで「泊めろ」と押し掛けられた人がいました。その人は九州の有明に住んでいたんですけどね。

 もうひとつは、猥褻目的。強引に泊まり込んで襲い、自分の奴隷にしようという発想です。もうエロ小説やピンク映画じゃないんですから。押しかけ厨が警察沙汰になったとき、そうした猥褻目的の道具が出てきたという報告も多くあります。
 猥褻目的の有無に限らず、厨は相手を上から目線というか下僕扱いしている感があります。(押しかけ厨に限らず厨全般に言えることですが)なぜそんな風に人を見下せるのか?厨にとって言うことを聞きそうな大人しそうな相手を選ぶのでしょうか?そうとも限らないようですから、厨の思考はまったく不可解としか言いようがありません。

押しかけ厨に対抗するには

 常識の通じない相手であっても、こちらは常識の範囲で対応しなければなりません。

拒否の連絡をする
 メールや電話で押しかけ予告があったなら、必ず拒否の意思を伝えましょう。メールは残しておく(送信記録に取っておくか自分自身にも送信しておく)と拒否の証拠になります。一度拒否したら後は無視して構いません。
 パソコンへのメールが多数送られてきたなら、個別のフォルダを作成して自動的に振り分けるようにしておきましょう。相手からのメールは消去せず証拠として取っておくことをお勧めします。

周囲に警戒を呼び掛ける
 借家なら大家さんや周辺の人々に「勝手に押しかけようとしている人間がいる」ことを話しておいた方がよいかもしれません。周囲との付き合いの程度にもよりますが。実家で家族と同居している場合には、必ず家族全員に根回しをしておく必要があります。不在中にやってきた厨を家族が家に入れてしまう可能性があるからです。

退避するか助っ人を頼む
 押しかけ予告日が近くなったら別の場所に避難するのもひとつの方法です。家にいる場合には、友人を招くなど一人きりにならないようにした方がいいでしょう。押しかけ厨は予告日を守るとは限りませんから、数日前から警戒しておくにこしたことはありません。

録音しておく
 もし実際に押し掛けられても応じてはいけません。在宅がバレテいなければ居留守を決め込んでもいいでしょう。もし在宅がばれてしまってもドア越し、インターフォン越しに拒否の意思を伝えて後は無視して構いません。できれば、テープレコーダーやICレコーダを使って会話や押しかけ厨の言葉を録音しておきましょう。

警察を呼ぶ
 拒否の意思を伝えても押しかけ厨が退散しない場合、遠慮なく警察に不審人物として通報しましょう。その際、パトカーのランプやサイレンは消して来てもらうよう頼んでください。
 警察だなんて大袈裟な、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドアを壊されたり侵入されてからでは遅すぎます。安全を第一に考えましょう。
 また警察が来てもドアは開けず、のぞき窓やドアチェーン越しに身分証明書を確認して対応しましょう。あなたがドアから出る必要はありません。逆にあなたの姿を見ることで押しかけ厨がヒートアップすることも考えられます。

« ダウンロード違法化に関する文化庁の資料 | トップページ | 厨の研究(8) »

」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/17441359

この記事へのトラックバック一覧です: 厨の研究(7):

« ダウンロード違法化に関する文化庁の資料 | トップページ | 厨の研究(8) »