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都市鉱山?

日本は資源が少ないというが、実はそうじゃないというニュース。

“埋蔵金”? 日本は巨大な「都市鉱山」( MSN産経)

 家電製品などに含まれている金、銀やインジウムなどの希少金属は、リサイクル可能なため「都市鉱山」と呼ばれるが、日本国内の蓄積量は世界有数の資源国といえる規模だとする試算結果を、物質・材料研究機構(茨城県つくば市)が12日までにまとめた。

 金は約6800トン、銀は約6万トンで、それぞれ世界の埋蔵量の約16%、約22%に相当。液晶などに使われるインジウムは世界の埋蔵量の約61%に上った。

 同機構は「こうした資源を含む製品は、使用済みになると廃棄物として海外に出ていくものが多い。国内に眠る資源を活用する研究を進めたい」としている。

 同機構は、希少金属など20種類について、貿易統計などを基に、素材のほか部品や製品に含まれる輸入量から輸出量を差し引いて算出した。製造中や使用中、廃棄物の製品の量を含んでいる。

 天然資源として産出する国と比べると、金、銀、鉛、インジウムは世界最大の資源国より多かった。

 世界の年間消費量と比べると、リチウムは7倍以上、燃料電池の電極に不可欠とされる白金は約6倍の“埋蔵量”があった。

 へぇ、日本もすごいな、と思うのは早計だろう。大きくふたつの点が気にかかる。

  1. 現在使用中の資源と廃棄物中の資源の切り分けがされていない
  2. リサイクル方法について言及されていない

 使用中の機器から金属を抽出(できたとしても)する訳にはいかないから、いくら量が多くても意味がない数字。
 2のリサイクル方法に関しては、物質・材料研究機構が公表しているPDFファイル

本来、使用済物からの付随物の除去は、設計し使用している都市資源国のほうがより効率的に処理しうる情報を持っているのであるから、それを生かして、都市資源をある程度金属を取り出しやすくした、天然資源で言う「精鉱」のようなかたちで付加価値をつけた取引にすべきであると考えられる。そのような「都市鉱山」からの「都市鉱石づくり」とでも呼べるようなシステムを今後提案していく予定である。

とあるので、今後リサイクル方法が提示されるものと思われる。その方法が明記されていない現時点では“絵にかいた餅”だ。

 リサイクルに関してネックになるのが人件費だろう。このレポートが言うように、天然資源から金属を精製するよりもリサイクルの方が容易であっても、人件費の安い国で採掘→精製するのと、日本でリサイクルするのとでは、どちらがコストが低く抑えられるか。現時点で、国内でリサイクルするよりも資源ごみを海外に輸出してリサイクルした方がコスト面でメリットがあることを考えると、素直によかったねとは言えない。かといって人件費を削るわけにもいかないしね。

 今後の課題は、如何に人の手を介さず効率よく安くリサイクルするか、だろう。できうれば搬入から搬出まで一切人間が触れないようなシステムを構築できたら、作業者の健康被害を抑える面でも有効だろうな。

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