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ジャンパー

 アメリカの片田舎に住む15歳の少年、デヴィッド・ライスは氷結した河に落ちたことでテレポート(ジャンプ)能力に目覚める。暴力的な父親から逃げ出したデヴィッドは、ジャンプして忍び込んだ銀行の金庫から大金を盗みだす。
 8年後、世界中をジャンプで移動し気ままな生活を送っていたデヴィッドの元に、ローランドと名乗る男が現れる。彼はジャンパーを抹殺することを目的とした“パラディン”と呼ばれる集団の一員だった。ローランドの攻撃から辛くも逃げ出したデヴィッドは、故郷の自宅、自分の部屋へとジャンプした。しかし、ローランドの魔の手は着実にデヴィッドを追い詰めて行くのだった…。

 スティーヴン・グールドの小説の映画化。

 原作の表紙のイラストを見た時、ジュヴィナイルっぽいなと感じて読んでいなかった。(『ジャンパー 跳ぶ少年』早川文庫、現在は改題して装丁も映画のシーンを使っている)映画はジュブナイル要素は薄くてアクション映画になってる。

 友達も少なくて気弱な少年が、ある日力を手に入れて、初恋の相手ともうまくいって、ついでにxxとも再会して、と、筋だけ追うとジュブナイルなんだけど、何か違う。よく考えてみると『少年が成長する』という要素が薄い。全くないってことはないんだけど、なんだか「うんうん、よく頑張ったね」という感じがしない。共感できないのだ。なんで共感できないかといえば、ジャンプ能力を自分のためにしか使ってないからだと思う。成長した主人公が、テレビでスマトラ沖地震で発生したと思われる洪水のニュースを見ているシーンがあるんだけど、ジャンプ能力があれば助けられるはずなのに何もしない。葛藤もしない。監督の意図がどこにあるかはわからないが、あのシーンによって主人公よりも敵対する勢力の方に理があるように見えてしまう。だから、一歩引いたところで観てしまい、ハラハラもドキドキもしない。

 別にヒーロー物にしろという気はないが、勝手気ままにやってる主人公を見せられて感情移入しろと言われても無理ということ。世界中の観光名所が出てきたり、後半派手なVFXがあったりと派手さはあるものの、個人的にはちょっと残念な映画だった。

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