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ダビング10なんていらない

 総務省の仲介(?)で、延期されていたダビング10の実施が7/5頃に開始される方向となったようです。約一ヶ月遅れですね。ざっと見た限りでは、どこのメディアでも「権利者側の譲歩」でダビング10が開始されるという論調です。
 つまり権利者側が「引いてやった」というイメージでしょうか?すごい上から目線ですね。権利者だって消費者にそっぽむかれたら何にもならないのに。

「権利者への誤解を解きたかった」――「ダビング10」合意、椎名和夫さんに聞く(ITmedia)

 権利者側はなぜ譲歩したのだろうか。「膠着(こうちゃく)状態は誰の利益にもならない。権利者がダビング10を人質に取っているというとらえ方を変えたかった」と実演家著作隣接権センターの椎名和夫さんは話す。

 「検討委員会で、ダビング10と補償金の問題を切り離そうと権利者側から提案した。北京オリンピックを前に、権利者とメーカーが対立しているせいでダビング10がスタートできないという事態は、消費者の利便性を考えても良くない。ダビング10の合意にあった『権利者への対価の還元』の問題は解決されていないが、膠着状態は誰の利益にもならない」

 そもそも「iPod課金を認めなければダビング10の開始にOKを出さない」って表明したのは権利者団体であり、“とらえ方”じゃなく事実として権利者団体はダビング10を人質に取ってきたわけです。何を今更、自分たちは悪くないみたいなことを言い出しているのでしょうか?

 何度も書いていますが、コピーワンスがダビング10になったところでコピー制限があることに違いはないのです。要するに消費者の利益にはなりません。

 しかも今回の延期騒動で、一般の消費者におけるダビング10の認知度が低いことも分かってしまいました。いや、コピー制限があることすら知らないのではないでしょうか。私自身、ライターという仕事上IT関連の情報はチェックしているので知っていますが、そうでない(興味がない)のであれば知らなくても不思議はないでしょう。メーカーも放送局も、「コピー制限があります」なんてネガティブな情報はできれば伝えたくないでしょうから。

 でも、そうしたこともきちんと伝えておかなければ、知らずに購入した消費者は騙されたと感じてしまうでしょうし、2011年にアナログが停波した時に不満が一気に爆発することにもなりかねません。

 そもそもそんな制限があるなら苦労して保存しておこうと考えるのは、一部のマニアだけになってしまうでしょう。HDDレコーダーもタイムシフトで見る形になると。(一部の権利者はタイムシフトにも文句があるようですが、どうかしているとしか思えません)だからといって、映像ソフトが売れるようになるか?といえば、そんなことにもならないでしょう。今、テレビで流されているコンテンツで、どのくらい“手元に置いていつでもみたい”と思える物があるでしょうか?出演者やスタッフのファンは買うでしょうが。

 また、ビデオ→LD→DVD→BDと記録メディアが変遷する度に、人気のあるコンテンツは新しいメディアで発売されます。例えば記録時間が延びたのだから、新しいコンテンツを追加するとか価格を下げるとかそれに類するサービスがあれば別ですが、そんなものもなくただ同じコンテンツを別メディアで再生産しているだけ。特にDVDとBDの間は短く、「また出たの?」と思う人も多いでしょう。コアなファンは全部揃えたくなるのかもしれませんが、それはホンの一握りでしかありません。こんなことを続けていれば、消費者にそっぽを向かれるのもそう遠いことではないでしょう。

 何度でも書きますが、権利者団体もメーカーももっと消費者の声を聞くべきです。そして消費者ももっと著作権について知るべきです。このままだと、結局誰のためにもならない結果になりそうで不安でなりません。

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