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遠すぎた星 老人と宇宙2

 天才科学者プーティンは、なぜ人類を裏切り戦争を目論むのか。その謎を解明するために彼のクローンに保存されていた彼の意識が移植される。だが、プーティンとしての記憶は戻らなかった。クローンは、ジェレド・ディラックとしてゴースト部隊の一員となる。ゴースト部隊としての訓練、仲間との出会い。上層部からは裏切りの可能性がある危険人物として監視されつつ、ジェレドは数奇な運命を辿る。

 人類が宇宙に進出した世界を描く『老人と宇宙』の続編。

 タイトルがは『遠すぎた橋』(前作は『老人と海』)のパロディだが、内容とは余り関係ない。前作でも登場したゴースト部隊がメインのお話で、前作の主人公であるジョン・ペリーは名前が出てくるだけ。ジョンといい関係になったジェーン・セーガン中尉が中心人物のひとりとして登場する。

 ゴースト部隊は、コロニー防衛軍入隊後訓練前に何らかの理由で死亡した人間(なにせ志願兵は老人だから)のクローンで構成された部隊であり、従って意識も転送されず記憶も持たないまっさらな(無垢な)兵士。名前もランダムに選ばれたファーストネームと著名な科学者から取ったファミリーネームの組み合わせというあたりにも、作者の趣味というか思い入れが感じられる。その中でもジェレドは裏切り者の意識をコピーされた、特別な存在であり続けるわけだ、最後まで。

 前作では訓練シーンの占める割合が比較的多かったが、今作は戦闘シーンが多くなっている。同時に、さらっとしか触れられていなかったコロニー連合とエイリアン達の関係や地球の置かれている立場、先進国の老人達だけが志願できるシステムの背景なども描写され、今後の波乱も予感させるようになっている。

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