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戦いの子

 乗っていた商船が海賊船に襲われ、故郷も両親もなくしてしまったジョスは、凶暴な海賊船船長ファルコンのペットにされてしまう。1年後、海賊船が立ち寄った宇宙ステーションで逃げ出すが背後から撃たれてしまう。瀕死のジョスを助けたのは、人類と対立する異星人のシンパ、ニコラスだった。異星人の惑星でニコラスに戦いを学ぶジョスは成長し、異星人カーストの一員となるのだが、彼を待っていたのは人類の宇宙戦艦へスパイとして潜り込む任務だった。

 ひとりの少年が、過酷な運命に立ち向かい成長していく物語。…なのだが、どうにも読んでいてイライラさせられる。決して読みにくいわけではないのだが、主人公の立ち位置が不安定で、随分とページ数を割いて描写した訓練は結局人殺しの技術だけだったのか?と思えるほどちぐはぐな印象がついて回る。

 主人公は自立の道へと進んでいくのだが、スカッとしないのだ。「ここが自分の居場所であり生きる道なのだ!」というような発見はなく、従ってカタルシスもない。延々と鬱々とした内省ばかりが目立つ。故に自立=孤立という救いようのない溝に落ち込んでいくような空しさを覚えてしまう。簡単に言ってしまうと、主人公にかわいげがない。

 また、折角異星人の文化(カースト制度や考え方)を描写しながら、それを活かせていないのも残念。もったいない。

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