« ブログとMixi日記 | トップページ | 気象庁単独でひまわり »

【映画】ダークナイト

 上映時間が152分と長い。長くても時間を忘れさせるというのではなく、いい意味で「まだあるのかっ!」と叫びたくなるくらい、これでもかこれでもかと叩きつけてくる。面白いけど疲れる。いや、疲れるほどのめり込んでしまったのかも知れない。

 決して家族で観に行くようなファミリー映画ではない。デートにもおすすめしない。前作のようなケレン味というか、ぶっちゃけコケオドシ的な部分は影を潜め、ひたすら人間の内面、心理面に訴えかけてくる。最初から最後まで、突きつけられる“選択”。劇中の登場人物のみならず、観客も判断を迫られているような錯覚すら覚える。

 ティム・バートン監督版バットマン('89)のジャック・ニコルソンが演じたジョーカーは、ティム・バートンらしいブラック・ユーモア、コミカルさを感じる部分があったのだが、ヒース・レジャー演じるジョーカーはひたすら狂気、狂気、狂気。「金は目的じゃない」「俺は支配しない」などという台詞は、悪という概念を揺さぶる。悪に対する観客の先入観を壊し、より深みへと沈めていく。その恐怖感といったら!

 元々、コミックスが原作であり、バットマンもジョーカーも漫画的な、つまりデフォルメされたキャラクターであって、冷静に考えれば「その場にいたら珍妙きわまりない」人々のはずなのだが、コミカルさを狂気に、珍妙さを不気味さに、デフォルメされたキャラクター達を“化け物”と表現する。しかし、スーパーマンのようなスーパーパワーを持っているわけではなく、あくまでも生身の人間達なのだ。(その証拠に1体1の肉弾戦ではジョーカーは鍛えられたバットマンに敵わない)それが身近なよりリアルな恐怖を与える仕組みになっている。

 次回作の話もあるそうで、リドラーかペンギンという噂もあるが、ジョーカーをリアルな狂気として描いてしまった本作の次、となると、原作のようなコミカルなキャラクターでは難しいかもしれない。「ダークナイト」は「バットマン・ビギンズ」を越えたが、次回作は越えることができるのかどうか。余計なお世話だろうが、少し心配してしまう。

 ちなみにマネーロンダリングを企むマオ社長なる人物が登場するが、これ、20年前だったら確実に日本人として描かれただろう。それだけ中国が経済成長しているとアメリカが見ている証拠だ。しかし、日本人なら悪役として描かれても(内心はどうあれ)受け入れることができるが、中国人はどうだろう?

« ブログとMixi日記 | トップページ | 気象庁単独でひまわり »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/42210929

この記事へのトラックバック一覧です: 【映画】ダークナイト:

« ブログとMixi日記 | トップページ | 気象庁単独でひまわり »