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プロバビリティ・サン

 山中に埋もれる謎の人工物を発掘し、形勢不利となっている戦況を覆すための武器とするべく、3年ぶりに地球人類が《世界》(ワールド)を訪問する。発掘した人工物が確率を操作することを突き止めた調査隊だったが、アンは人工物を持ち去ることで《世界》の共有現実が失われてしまうのではないかと危惧する。一方で極秘裏に進められていた作戦により敵性異星人フォーリーの生け捕りに成功、捕虜となったエイリアンも《世界》に連れてこられたのだが…。
 『プロバビリティ・ムーン』の続編。

 《世界》の情景描写を前作でみっちりと描き込んだおかげか、苦労せずに読み進められた。今作では、前作で見つかった地中の人工物を地球人類が回収する話。前作でも触れられていたが、確率を操作するものだと判明するのだが、そのために“確率子”という概念が持ち込まれる。(すでに“重力子”は発見されているという設定)つまり、確率も波であって操作できると。うーん、そうなるとなんでもありだな。

 今作で人工物の動作が判明し、変革をもたらされた《世界》の夜明けが訪れることで一応の決着を見るのだが、まだまだ謎は残されている。
 ここからはネタバレになってしまうのだが、地球人が《世界》で見つけて回収した人工物とフォーラー側が持っていると思われる人工物が対になっているのならば、前作で登場した七番目の月=巨大な人工物はどういった位置付けになるのだろう?フォーラー側にも対になるような存在があるのだろうか?人類とはDNA配列の異なるフォーラーの存在は何を意味するのか等々、やっと面白くなってきたかな。

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