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アインシュタイン・セオリー

 物理学者の夢を諦め科学史学者となったデヴィッド・スウィフト。何者かに拷問された恩師が彼に残した言葉、それこそがアインシュタインが完成させていた統一場理論への鍵だった。かつて相対性理論から原爆が作られたように、統一場理論によって恐ろしい兵器が作り出せる。その可能性に恐怖したアインシュタインが、理論をいくつかに分けて弟子たちに伝えたのだ。何者かがその理論を欲しがっている。謎の男、そして危険性に気がついた政府に追われながら、恩師が残したヒントから統一場理論へたどり着こうとする だったが。
 統一場理論を巡るサスペンス。

 『アインシュタインが統一場理論を完成させていたら』というのは、アインシュタインが現在主流となっている量子力学に否定的だったことから考えても、いくら天才でもまず無理だろうと誰でもが思うが、それを「もしかしたら」と思わせる理論展開。無理っぽい展開も多々あるけれど、拷問シーンから始まってFBI施設への襲撃、捜査網をかいくぐり、FBIが警備する中に潜入、脱出、カーチェイスに山の中の逃避行、そして意外な黒幕の正体と、危機また危機、息もつかせぬシーンの連続で読ませる。いや、ハリウッド映画になっても驚かないな、というか、ダメ人間的な中にも秀でた能力があったりしていかにもハリウッド的なキャラ設定。微妙なタイミングで危機回避するし。

 相対性理論なんか知らないという文系な人でも楽しめる、少しでも知っている理系な人はより面白いと感じるはず。

ハヤカワだけど区分がSFじゃなくてNV。だけどブログのカテゴリーはSFにしちゃえ。

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