« ポスリーン・ウォー(2)地球戦線(2) | トップページ | 装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE »

ヴァンパイア・アース―<狼>の道―

経済危機と戦争、疫病、天変地異により極端に人類の人口が減少した未来。そこは生命エネルギーを喰らう<クリアン>によって支配された世界だった。クリアンに従って命を長らえるか、いつか食料として殺されるのを待つか、あるいは戦うか――人類はいずれかの道を選択するしかなかった。そしてクリアンと戦う道を選んだ人間の中には、太古の力に目覚めた戦士たちがいた。
<狼>としての能力に目覚めた主人公、ディヴィッド・ヴァレンタインの戦いを描くシリーズ第一弾。

ヴァンパイアが支配する世界という舞台設定は、菊地秀行の『吸血鬼ハンターD』を思い起こさせる。ヴァンパイアといえばヨーロッパ。でもこの作品は『D』と同じように西部劇のイメージがある。だが、『D』のような超科学な兵器といったものは登場しない。そして『D』に登場する『貴族』の超越した恐怖といったものも、敵であるクリアンからはあまり感じられない。なんでだろう?直接対決しないからだろうか?クリアンが隠れて陰謀を巡らすタイプの悪役だからだろうか?主人公があまりにもご都合主義的に危機を乗り越えてしまうからか。

そうした欠点も持ちつつ、後半の展開は一気に読ませる。前半は、ショートストーリーを積み重ねている分、途切れ途切れな感も否めない。訓練場面などは、世界観を理解するために必要だとは思うが。あとは、クトゥルフ神話などからの引用と思われる小ネタも多数あり、それをニヤッと笑える人は読んで損はないかも。

« ポスリーン・ウォー(2)地球戦線(2) | トップページ | 装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE »

SF」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38977/50136275

この記事へのトラックバック一覧です: ヴァンパイア・アース―<狼>の道―:

« ポスリーン・ウォー(2)地球戦線(2) | トップページ | 装甲騎兵ボトムズ Case;IRVINE »