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老人と宇宙4 ゾーイの物語

ジョンとジェーンの養女となったゾーイは、インド系の殖民惑星で素朴ながらも平和な日々を送っていた。だが、ジョンが新たな殖民惑星のリーダーとなったことから、運命が再び動き出す。数奇な運命をたどって来た少女ゾーイの視点から、前作「最後の星戦」を描いた作品。

 前作で消化不良だった2点、「ロアノークの狼男はどうなったのか」「ゾーイがどうやってオービン族の装置を持ってくることができたのか」への答えが描かれている。前作の読者にとっては興味深いストーリーではあるのだが、前作で描かれたエピソードをすっ飛ばした感がある。特にエンディングは、あっさりというより物足りなさを強く感じてしまう。前作と合わせて読んで、初めてひとつの物語が完結したという印象だ。

 作者が書いたつもりになっている、あるいは「このくらいは(読者が)分かっているだろう」と思い込んでしまい、結局、書ききれていなかった、なんてことはよくあることかもしれない。普通は編集時点で気がついたりするのだろうけれど。(物書き全般について同じことが言えるなぁ)前作と併せて構成し直して1冊にしてもらえれば読み応えある物語になりそうだと思うけど。

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