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2014/08/10

マイク・シェパード 「特命任務、発令!」

 長い歴史を持つ最初の職民星、ニューエデン(エデン星)へと赴任したクリス・ロングナイフ。その任務は、クリップの購入やソフトウェアのライセンス交渉といった購買業務。だが、そんな平穏な任務だけで終わるはずはない。クリスをエデン星へと送り込んだ曾祖父たちの思惑は何か。やがて、クリスはエデン星がその見かけとは異なる顔を持つことに気付く。長い歴史の中で複雑に絡み合った思惑と、宿敵の巡らせる陰謀。何も知らされずに放り込まれたクリスは、その困難な状況を打破し生き延びることができるのか?
 クリス・ロングナイフシリーズ第五弾。
 シリーズ5冊目ともなると、ワンパターンとかマンネリとかが気になるところだけれど、なかなかどうして今回も派手な展開だ。前巻のような未知なる異星人の遺跡やら、限られた戦力で強大な敵に立ち向かうといった展開はなく、舞台もエデン星のみなのだが、冒頭から襲撃犯との銃撃戦やクライマックスでのもはや戦争というようなアクションにサスペンスの要素も加わって、サクサクと読み進めるのに飽きさせない。
 今回も主要メンバーは同じだが、舞台のエデン星はアビーの故郷。謎多きメイドの知られざる過去がのぞき見られるだけでなく、彼女の姪やそのボーイフレンドも新キャラクターとして登場する。続巻にも登場しそうなので、幼い子供が周囲に存在しなかったクリスにどのような変化が起きるのかも楽しみだ。
 続きといえば、ネリーが破れない通信ジャミング技術についても、続きで何か明らかになるのだろうか。こうした「ちょっとした不安」を残しておけば、私のように次が気になる読者も増えるというものだ。
 新キャラクターとしては、トラブル将軍の妻にして、クリスの曾祖母も登場する。また、前巻で非業(?)の死を迎えたハンク・ピーターウォルドの妹、ビクトリアが登場するが、途中から表に出てこなくなってしまったのはもったいない気がする。もう少しクリスとのバトルを繰り広げても面白かったんじゃないかと思う。

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